悲しき亜熱帯
近頃話題の「アヨツィナパの43人」を現地ネトフリで見ました。
うちは家族がネットフリックス契約してるもので、皆が居ない時にこっそりと拝借しております。いやー、電気ありネットあり水回り完備。パナマのイージーモードが知れますね……もちろん、パナマ隊員全員がそうじゃないことはご承知おき下さい。
内容としては、2014年にメキシコのイグアラ市で起きた、アヨツィナパ師範学校の学生43人の拉致失踪事件のドキュメンタリーです。
まあ、事件の顛末は検索してもらうとして、、、
当然現地ネトフリなので全編スペイン語。字幕はスペ語字幕すらついてないので、私に理解できる事といったらせいぜいがアウトライン程度。
映像で説明が入ったとこだけ何となくわかる……くらいの体たらくなんですが。
(「麻薬」って単語が聞き取れなかったので、終わってから、えっ麻薬の話出てきた?!どこで?!ってなったくらいのスぺ語能力です。ちーん。)
日本で見てたらきっと、めっちゃ怖い事件じゃんやば!救いなーい!暗い!くらいの感想で済んだのかもしれないんですけど。こっちにいるとまー、身近感が凄い。
なんなら、(学生たちが襲撃された)この形のバス昨日乗りましたけど!とか……あー学校の窓の形がいつも見てるのと同じ……とか。
そーいうレベルでリアリティ感じちゃう訳です。
私の町にも有名な教員養成学校があって
いやホグワーツか?!って見た目のこの学校、通称ノルマルって呼ばれてます。卒業生はノルマリスタ。
「アヨツィナパの43人」でも、何度も「ノルマル」とか「ノルマリスタ」って単語が出てくるんですけど、ノルマルが師範学校って意味なの、これ見て始めて知りました。
「ノーマル」って意味だと思ってた……。
(※アヨツィナパの「ノルマル」(師範学校)とパナマのそれとは大分意味合いが異なるっぽいのでご注意)
そんでまあ、極めつけはアレです。
実際の映像のシーンで、スペイン語の命乞いが聞こえちゃう。
No tenemos arma!(武器は持ってない!)
Por que, senor...(どうして……)
とか。何回も繰り返してるのがバッチリ聞こえちゃう。
同期内聞き取り能力ランキングぶっちぎり最下位(自分調べ)の私にも聞こえちゃうくらい平易なスペイン語。
そりゃそうだよな……命乞いってそういうもんだよな……
ってもう、その事実に落ち込む。
ご興味があったら是非。ネットフリックスオリジナル作品らしいですが。
ちなみに恥ずかしながら、自分はこの事件について全く知りませんでした。
このドキュメンタリーの話題をネットで見て初めて知ったくらい。
なんですけど、私がリビングで映像見てたら、通りすがりのパパに「あー、アヨツィナパじゃん……」って言われました。若干嫌そうな顔で。
どうやら、ラテンアメリカでは誰もが知っているらしい、この事件。
いやー、知らなかったなー。
でも考えてみれば、パナマ人であさま山荘事件知ってる人がそんなにいないだろうってのと同じかもしれない。
違う新聞読んで、違うニュース見て、違うテレビ見て育ってきたんだなー。そりゃ悩のメモリーの使い方も違くなるわな……日本人とパナマ人。
ってめっちゃ思いました。
いや、なんの話だっけ。
ポジェーラの刺繍の話しようと思ってたんですけど。
長くなったからまた今度でいっか……
寝よー。おやすみなさい。